ぴゅあ菜米を栽培する農家さんの姿


お米は真っ白と思われている方は少なくないのではないでしょうか?精米する前の玄米の状態では、少し熟れが不十分で緑色したコメ、虫がついて黒くなったコメ、割れたコメなど実際にはたくさんの種類があります。

それを精米機に通すことで、ある程度選別され白米になるのですが、希に一粒に黒く点状についたコメが混ざることがあります。そのまま食べてもなんら心配もないのですが、販売するとなるとやはり気になります。これがたとえごくごく希に混じっていたとしても真っ白いコメの中に黒いコメが入るととても目立ちます。これを人の手で取り除くのも大変な作業になってしまいます。ぴゅあ菜米はこの黒くなったコメを取り除く精度の高い機械を通して出荷していますがそれでもわずかに混じってしまいます。

この機械は色彩選別機といいます。文字通り色彩、つまり白と他の色を見極めて、色がついているものだけをはじき飛ばす優れもの。機械の金額も数百万しますが、消費者の皆様に満足して食べて頂くためにはこうした機械も導入していかなくてはなりません。

この色彩選別機、まだ歴史の浅い機械で、性能も日進月歩。九門明集落でぴゅあ菜米の生産に取り組む九門明営農集団ではこれまでも色彩選別機を所有していましたが、今日は、町内の農機具屋さんで行われた、さらに性能が向上した色彩選別機の実演会に参加しました。新機種はやはり選別速度、精度が格段に向上しており、農家さんもその違いに驚いていました。

メーカーの方から説明を受ける九門明集落の松江さんと大野さん

コメ作りはいくつもの機械を使います。おおまかに言えばトラクター、田植機、コンバイン、乾燥機、脱穀機などがありますが、他にも保冷庫や肥料の散布機など挙げればキリがありません。農家さんはこうした機械を時々更新して、よりよいコメづくりに取り組んでおられます。米価が低迷し全く儲からない職業となった今日において、「作れば作るだけ赤字」と嘆きながらも国民が生きるためにまず第一に必要な「食糧」を供給する責任を負い、手間暇かけて農作業に追われています。もちろん機械の更新も経済的に厳しい状況にあっても、少しでも品質の良いコメを皆さんに食べて頂くために欠くことができません。

ぴゅあ菜米が謳う高品質はこうした農家さんの努力によって保たれています。

さて、梅雨入りしましたが、今日の大朝はスカッと快晴です。今日も農家さんは畦(あぜ)や法面(水田と水田の間の傾斜)の草刈りに追われていました。おいしいお米を秋に収穫するために農家さんのたゆまぬ努力はしばらく続きます・・・