食と農の映画祭inひろしま


5/25(月)

鷹野橋商店街にある、サロンシネマで上映される、「食と農の映画祭」に行ってきました。11作品が上映されているのですが、その中から2作品を鑑賞してきました。

「石おじさんの蓮池」は、台湾の作品で、農薬の影響で絶滅の危機にさらされている“台北カエル”の保護について、、、最初は蓮池の持ち主である“石おじさん”は、まったく興味が無く、きれいな蓮の花を栽培するには、農薬が必要だと信じていた。それをカエル保護グループが、説得と蓮池の管理を手伝いながら、打ち解けて“石おじさん”の意識を変えていく中で、有機栽培の蓮の花が高値で売れるのを実感し、“石おじさん”もご満悦、今では、積極的にカエルの保護に協力をしていると、いう話でした。

保護グループと“石おじさん”の成功例でしたが、“石おじさん”以外の農家がどのようになったのかや、“台北カエル”の保護が一般市民にどのように伝えられたのかなどが、もっと知りたいところでした。

環境問題と経営は、中々一致しないというところに、そうではないという例を見せたかったのでしょう。

この点については、同感ですし、自分達も成功例を作りたいと思います。

もうひとつは、「食の未来」アメリカの作品でしたが、アメリカにおける農業の実態と穀物事情をつぶさに紹介しています。

種苗会社と薬品会社が、ひとつの大きな会社に淘汰され、全世界の穀物の支配とコントロールをしようとしているところに、アメリカ的な考えや、経済性だけを優先する、資本主義のやり方に違和感を感じました。工業製品のように、食糧を取扱い、特許や所有権を楯に農家をも支配下に置こうとする企業のやり方は、とても恐ろしいものでした。日本は、アメリカの影響をもろに受けます。アメリカの考え方が、日本の考え方にもなってきます。大きな資本力のあるところだけが、自然も支配できるかのような考え方は、いつか破滅してしまうだろうと感じました。その時に、被害にあうのは、貧しい人や地域にならないような方法を自分達は考え、実行しておかなければならないと思いました。

5/29(金)まで、この映画祭は開催されています。時間の許す方は、是非足を運んで行ってみてはいかがでしょう